1月吉日

黒魔術の審査


遂にこの審査を受ける資格を得た

コレこそがネクロマンサーになるための最終試練

かの高名な第魔道師ハーディンの弟子であるオリムに出会うことからこの審査は始まる。


真理とは闇の中

オリムさん、貴方とは気が合いそうだ



そうだ。その通りだ。
力というもの自体には善も悪もなく、意志もない。

道徳などという常識に囚われているようでは真理に到達は出来ないだろう。
象牙の塔のメイジ共の考え方は私には合わない。

魔道師になろうと思ったその時から黒魔術を学ぼうと思っていたし
いまさら後戻りは出来ない


黒魔術の研究




いきなり実践で来るとは



凄い話になってきた。

黒魔術は一般的な魔術とは違って使い手が少ない。
故に伝承する者の数が少なく在ったとされる秘術の多くは失われているらしい

それが明らかになるのならば喜んで手を貸そう




石は魔力を宿しやすいと聞くが鍵になるほどとはね


ここからギランならばすぐ近くだし
さっそく名品館に行ってみよう






よかった、誰に渡ったのか見当が付きそうだ





3人中、2人がこのギランにいるのは幸い

早速会いに行ってみよう


なんとしても宝石を譲ってもらわなくては!



まず、ダークエルフに会いに行ってみよう

村に住むダークエルフならば恐らくギルドの関係者だろう







彼女はギルドのマジスターだった

むー
何にせよ宝石は必要だ
しかし、彼女の言葉も聞き捨てならない

彼女はこの宝石が何か理解しているのだろうか?


この宝石が何であるか、答えは教えてもらえなかった。
私が払う代価にかかわるのだろう
それが何なのかはまだ解らない





次はイカーの所へ行ってみることにした

そう、黒魔術自体には善も悪もない。
問題は使い手が善か悪かだ




.
競売にかけられる程の宝石だ
そう易々と譲ってはくれない事ぐらい解る



アデナは移動費に消えていった
それは今後も続くだろう

アデナ以外で宝石が手にはいるのは喜ぶべき事だ



依頼された全てがギランより北に集中している

道なりに北上していけば全てを揃えることが出来る




まずは草原のレットリザードマン







次に象牙の塔の強化ストーンゴーレム
これは一人で倒すのは困難なので仲間に協力してもらった






近場と云うことで
その足で胞子の海にも付き合ってもらう




全ての材料を入手してイカーの元へ戻る




やはり普通の宝石ではないようだ。

人の生命力を吸収する宝石

いったい何なのだろうか
ただ鍵として機能するワケではないのか


とにかく2つは手に入った。

あとは5つ


簡単に手に入ればいいのだが



競売にかけられた宝石はあと1つ
ディオンの商人ラルスか。。。










では、今は別の人が持っているという事になる







イカーの話と異なるケースだが
宝石に良くない力があるのは事実らしいな


しかし、なんで処刑場なんかに


ま、私は処刑場でさんざん修行した身だ
監視者も知っているし聞いてみよう



そりゃあ、無防備な普通の人がここに入ればそうなるね


中で死亡したとなれば、宝石は処刑場内部にあるはずだ




処刑場にある深い穴の中でソレを発見した。
恐らく、生前の知性は残ってないだろう
どんな事があってアンデッドに成り下がったか聞けないのが残念だが


死に損なったイスメルに真っ当な死を与え

宝石を手に入れた





これで競売にかけられた宝石を全て手に入れた

だが、宝石は全部で6個


出所であるグルーディンのネスルを訪ねれば何か手がかりがあるだろうか?








のこり3つが欲しいのだ







レオポルド

そう言えばオルマフムとの戦いで世話になった人だ






アンデッドになった原因はやはり宝石だろうか?







謎は多く残るが宝石の所在は明らかになった







荒地にいる傭兵のアンデッドを調べればいい






荒地の中心にソレはいた



死しても未だに宝石に執着していた。

知性なんてほとんど残っていないはずなのに



生命力を吸収し

人の心を狂わせ

真っ当に死ぬことすら許されない



この宝石にどんな秘密があるのだろうか?


それも、オリムの持つ箱を開ければ明らかになるのだろうか








この宝石にはおかしなところがある


ソレをどうしても聞いておきたかった







開ければ何らかの答えが見つかるだろう



オリムに宝石を託し


箱を開封する





箱の封印は解け



その中に入っていたモノがカタチを得て行く





箱から出てきたのは

古代の魔道師の魂でも希望の光でもない




出てきたモノは



絶望だった





箱より放たれた悪魔をなんとしても封じなくてはならない


このままではマズイ










とんでもないことになってしまった






ゼルエルの追跡はオリムに任せ

ソードとクリスタルを手に入れに行く



まずは、近場だギランでイカーに会おう




ああ、もう思いっきり嫌われたもんだ


でも、クリスタルが無くてはゼルエルは封印できない



なんだかんだ言って意外と親切なイカー

変な首飾りまでくれた




次はグルーディンか


事は一刻を争う

もう、財布がどうとか言ってられない


ゲートキーパーを使う










どうしても必要なんだ


頼む!貸してくれ!
出来れば無償で!





たらい回しにされた

オーレンか・・・


財布が。。。


いや、もういい

オーレンまで飛ぼう





あーーー!

これだから教団の人間は嫌いだ!
何をするにも試練だなんだって

事の重要性が全くわかってないじゃないか!

こうしている間にもゼルエルは力を蓄えている

手に負えなくなったらお前達にも責任があるからな!



頭の固い神官にこれ以上何を言っても無駄だと悟り
タムリンオークを倒しに行く


こうするしか方法はない
ソードが無ければゼルエルをどうすることも出来ない




漁師の村付近にいるタムリンオークの一団を襲撃する



この話を聞きつけた仲間の力を借りて
早速と20体を処理




急いでオーレンに戻る


許可証を神官の手からふんだくってグルーディンを目指す



急いでソードを手に入れなければ



許可さえあればヴェスパー卿も快く貸してくれる




オリムの魔法追跡はどうなっただろうか





急いでオリムの居るドラゴンバレーへ飛んだ














フローランか


あの付近に住む人間は少ない


オリムの読みが当たっていれば容易に見つけることが出来るだろう



見つけたところで私に勝てるのだろうか?



相手は異界の悪魔だ

箱から出現した時はまだ力が弱かったが

今は違うだろう


あれからだいぶ時間が経ってしまった




勝てるだろうか?





いや、勝つ以外に道はない

このクリスタルとソードを持つのは私だけだ


負けるわけにはいかない



フローラン村に着き魔力を探る


泉の方角に異質な魔力を感じる










この男から異質な魔力が溢れている






相手の言動は至って普通だが


迷わず封印のソードを抜いた






ソードを抜いた途端

男の声色は変わり




背後には、強烈な死の気配が迫っていた








オリムの読み通りだ!


後は、自分の持てる全ての力でゼルエルを封じる






相手はまだ本調子ではなさそうだ


なんとか間に合った



これならば勝機はある!




得意の火球を浴びせ

怯んだ懐に封印のソードを突き立てた



ソードの一撃を受けたゼルエルの魔力は急速に弱っていく





弱ったゼルエルはそのまま苦しげに消えていった






ゼルエルの封印に成功したようだ


消えたゼルエルの後には一つの鍵が落ちていた


その鍵を手に急いでオリムの元へ戻る


封印のソードと束縛のクリスタルで封じたのは一時凌ぎ

急いで箱に再封印しなければ同じ事になる






再封印の作業をオリムに任せる




ゼルエルの後に残った煉獄の鍵をオリムに手渡す



これで、封印は完了する

ゼルエルは再び箱に封じられた



んーーー


そう言えば、もらったけどこの事件で全く役に立ってない物がある



闇の魔力を防ぐ力があると云われたけど


そんな気配は微塵にもなかった


結局、このネックレスは何だったのだろう?



オリムに手渡してみた

イカーのネックレスは破壊され
これで、この事件は幕を閉じる


オリムから受け取った黒魔法の証

これこそが私が求めてきたもの


そう、ネクロマンサーになるための証である


こんなに格好いい証だ!



この証を持ってネクロマンサーに転職しに行く


今まで世話になったギランのギルドには
あのイカーがいるので

転職は漁師の村でひっそりと行った



私は更に黒魔法に磨きをかけるべくネクロマンサーになった


夢とは叶える物


叶えない夢など


ずっと眠っているのに等しい





さぁ、出発だ


きっと今までとは違う世界を見ることができるだろう




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読者メッセージを頂きました










ありがとぉおおおおおおおおおおおおおおおお
更新遅くてごめんねぇええええ><